少年事件Q&A


Q 少年法とは?

 少年法とは、少年の健全な成長・発達を期待し、非行のある少年に対して性格の矯正や生活環境等の調整に必要な処分を行うための手続などを定めた法律のことをいいます。

 通常の刑事裁判とは異なり、少年に対する審判は、公開による少年への悪影響を考慮して非公開で行われます。


Q 少年審判とは?

 少年審判とは、家庭裁判所で行われる非行少年の事件に対する審判のことをいいます。

 少年審判は、通常の刑事裁判と異なり、原則として非行事実に対する懲役刑などの刑罰は加えられず、保護観察や児童自立支援施設送致、少年院送致などの保護処分がなされることになります。

 非行事実に争いがない場合、通常であれば審判は1回のみで終わり、所要時間は1時間程度です。しかし、非行事実に争いがあったり、凶悪な事件の場合には、複数回の審判が開かれることもあります。

 また、少年審判は、成人に比べて未発達な少年への影響を考慮して非公開で行われますが、被害者や遺族には傍聴が認められています。